Traffic Accident Case

事例28 死亡した被害者につき、粘り強い交渉により、死亡慰謝料の増額に成功した事例

  1. 慰謝料・損害賠償

依頼主<70代・男性>

事件の概要

福岡県在住の70代の男性(Bさん)は、普通貨物自動車を運転していたところ、大型貨物自動車が中央線を逸脱して対向車線に進入して衝突された後、後方より大型貨物車に追突されました。これにより、Bさんは負傷し、救急搬送されましたが、亡くなられました。

当事務所の活動

ご遺族は、既に、加害者側から示談提示(2610万円)を受けておりましたが、その金額が妥当かどうか分からないとの理由で相談に来られました。
加害者側の提示額を確認すると、死亡慰謝料が裁判基準よりも低額でしたので、当事務所は同基準に基づき示談交渉を開始しました。

解決と成果

本件事案における主な争点は、死亡慰謝料でした。 加害者側は、死亡慰謝料1800万円の提示を行っていましたが、当事務所は、本件事故の状況は悲惨極まりなく、加害者の過失が極めて重大であること等を考慮して増額を求め、加害者側と粘り強く交渉を継続しました。

以上より、加害者側が、ご遺族に対し、既払金のほか3300万円を支払うとの内容で示談が成立し、ご遺族に満足いただける結果となりました。

弁護士の所感

死亡慰謝料について、高齢者の場合、人生を享受している度合いを考慮し、やや低めの認定となることが多いなどといわれることがあり、実際、過去には2000万円を下回るような裁判例も存在します。しかし、赤い本2014年講演録において、「近時、東京地裁民事27部(民事交通部)で、高齢者であるという理由だけで、2000万円を下回る慰謝料額を認定した判決例は見受けられない」とまとめられています。

そのため、本件事案のように、具体的に主張立証することにより適正な認定を受けることは可能ですので、安易に示談をすることなく、弁護士に相談して頂きたいと思います。

文責

弁護士 北島 好書