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事例9(過払い金返還交渉で満額を回収した事例)

  1. 過払金

依頼主Iさん(60代男性)、職業 会社員、借入先 消費者金融2社、過払回収額 250万円

1.ご相談に至る経緯

朝倉市在住のIさんは、妻が以前、過払請求で当所に依頼したことがあり、妻の勧めで過払いがないか当事務所に相談にいらっしゃいました。

2.当事務所の活動

当事務所は、消費者金融会社に対して、受任通知を送付するとともに、取引履歴の開示を求めました。
約一ヶ月ほどで、消費者金融会社より取引履歴の開示を受けましたので、法定利率によって引き直し計算を行ったところ、約250万円程度の過払いとなっていることが判明しました。
もっとも、消費者金融の内1社については、最終取引日より10年以上経過していたため、過払金返還請求権は時効により消滅していました。
当事務所は、残りの1社に対して、過払い返還請求書を送付し過払い金の返還を求めましたが、消費者金融会社からは、平成7年8月に契約し借入を開始しましたが、平成8年4月に一度完済し、再度借入を開始したのが平成11年2月であったため、取引が分断しているとの主張を前提に、元金の8割である165万円を3か月後返還ということで減額での和解の提案がありました。当事務所は、分断無しの一連取引と判断したため、Iさんと打ち合わせの上、減額での和解を拒否し、利息も含んだ分での支払いを交渉しました。その結果、元金満額及び利息半分の260万円、早期支払いを条件に250万円という2つの再提案を引き出しました。
Iさんは早期解決を希望されていたため、和解日より約3ヶ月後の支払期限で250万円という内容で和解が成立し、返還を受けることができました。

3.解決と成果

交渉の結果、過払い金250万円を回収できました。

4.弁護士の所感

過払い金請求については、最終の取引日より10年間の経過で時効消滅し、過払い金請求ができなくなります。
長期間の返済を行ってきた場合には、過払い金が発生していることもありますので、消滅時効にかからないよう、なるべく早めに専門家に相談して、適切な対応をとってもらうことが必要だと思います。

文責:弁護士 北島 好書