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事例8(消費者金融会社と和解をしていた場合に過払金を回収した事例)

  1. 過払金

依頼主Hさん(40代男性)、借入先 消費者金融3社、過払回収額 192万円

1.ご相談に至る経緯

日田市在住のHさんは、消費者金融3社からの借り入れを完済したとして、過払いがないか当事務所に相談にいらっしゃいました。もっとも、その内の1社については、完済までの間に一度『債務承認弁済契約書』を交わしていました。

2.当事務所の活動

当事務所は、消費者金融会社に対して、受任通知を送付するとともに、取引履歴の開示を求めました。
約2週間ほどで、消費者金融会社より取引履歴の開示を受けましたので、法定利率によって引き直し計算を行ったところ、3社合計約192万円程度の過払いとなっていることが判明しました。
当事務所は、消費者金融会社に対して、過払い返還請求書を送付し過払い金の返還を求めたところ、2社からは、満額に近い回答を得ることができ、和解し、過払い金を回収しました。
ところが、完済までの間に一度『債務承認弁済契約書』を交わしていた1社からは、債務承認弁済契約書を交わしてHさんとは和解しているので過払い金は発生しないとの回答がなされました。当事務所は、Hさんと打ち合わせの上、訴訟を行うこととしました。訴訟提起後、消費者金融会社は、支払いの提示をするようになったものの、極めて低額の提示にとどまりました。
消費者金融会社は過払い金について、和解が成立していること及び取引期間の分断があり、消滅時効が完成しているため過払い金の返還請求権は消滅したとして全面的に争ってきました。取引の分断の主張については、反論を行ったところ、消費者金融会社の主張は退けられましたが、和解の成立についての論点については、各裁判所の審級で様々な判断がなされており、結論は明らかではありませんでした。
結局、裁判所からは100万円を返還するとの和解案が示され、返還を受けることができました。

3.解決と成果

交渉及び訴訟の結果、過払い金192万円を回収できました。

4.弁護士の所感

消費者金融会社との長い取引の間に、消費者金融会社と和解をしており、過払い金を支払わないと回答されることがあります。しかしながら、訴訟を含めた交渉を行うことで、ある程度の過払い金を回収できる可能性があります。自分で判断して諦めるのではなく、なるべく早めに専門家に相談して,適切な対応をとってもらうことが必要だと思います。

文責:弁護士 北島 好書