1.トラブルにつながりやすい「降格処分」
役職や職務上の資格といった社内の地位を下げる「降格処分」。減給や裁量権の縮小を伴うことも珍しくなく、労働者にとっては重い処分となります。
降格処分は、厳格な基準を満たした「懲戒処分としての降格」か、ある程度会社が自由に行うことのできる「人事上の措置としての降格」のみ、その有効性が認められます。
有効性のない降格処分は、仕事へのモチベーションを下げるだけでなく、退職や訴訟問題といった大きなトラブルへと発展しかねません。
ここではそれぞれの降格処分の定義について解説しましょう。