Case 034 7年以上別居しているものの離婚を拒否している夫との間で、早期(相談から約4か月)に離婚を成立させ、離婚慰謝料の請求額を大幅に減額(370万円)した事例
- 不倫・浮気
- 慰謝料
- 調停・訴訟あり
- 離婚
担当弁護士福本 結
事務所久留米事務所
ご相談内容
依頼主
Iさん(40代・女性)
福岡県在住のIさんは、自身が不貞したことをきっかけに夫(Aさん)と別居するに至りました。
別居直後にご自身で離婚調停を申し立てるも、Aさんが離婚を希望しなかったため、第1回調停期日で調停不成立となりました。
その後、Iさんは、Aさんとほとんど連絡を取ることはなく約7年が経過しました。
Iさんは、そろそろ区切りをつけたいと考えてAさんに協議離婚を望む手紙を送りましたが、Aさんからは今でもIさんを愛しているので離婚したくないとのことでした。
そのため、Iさんは、Aさんと離婚したいということで当事務所に相談に来られました。
弁護士の活動
まず、当事務所は、Aさんに対し、Iさんが離婚を希望しているので離婚協議に応じてほしい旨の通知を送りましたが、離婚するのであれば、離婚慰謝料500万円を支払ってほしい旨の回答がありました。
Aさんとしては上記慰謝料額はとても受け入れられる金額ではなかったため、当事務所は、速やかに離婚調停を申し立てました。
当事務所は、AさんがIさんの不貞相手から過去に慰謝料100万円程度を受領していること、Aさんが子作りに非協力的で不貞行為以前より夫婦関係が冷え切っていたこと等を主張しました。
これに対し、Aさんは、不貞相手から130万円を受領したことを認め、不貞相手から受領した130万円を下回る慰謝料額では離婚に応じられないとの意向でした。
そのため、当事務所は、Iさんと協議の上、離婚慰謝料として130万円を支払う旨を提示しました。
解決結果
その結果、当初の相談からわずか4か月でIさんとAさんとの調停離婚を成立させることができました。
また、離婚にあたって、Aさんが当初請求していた離婚慰謝料を請求額から大幅に減額(370万円)することができました。
弁護士のコメント
今回のケースのように、相手方が夫婦関係はやり直せると主張して、長年、離婚を拒否する場合があります。
ご本人ではなかなか交渉が難しい場合でも、弁護士が介入することにより相手方に離婚意思が固いことが伝わり、早期に離婚が成立できる場合もあります。
配偶者から離婚に応じてもらえずにお悩みの方は、一人で悩まずお早めに離婚問題に詳しい弁護士にご相談されることをお勧めします。