1.後見制度とは
高齢化に伴い認知症等の精神上の障害が生じると、判断能力が低下していきます。その状態では財産の管理が不十分となるだけでなく、オレオレ詐欺や悪徳商法等の思わぬ犯罪の被害に遭うことや、相続問題でもめる原因となることもあります。
「後見制度」は、判断能力の低下した方(被成年後見人)の財産を保護するための制度です。被成年後見人は認知症に限らず、知的障害や精神障害により判断能力が十分でない方々も含まれます。
被成年後見人の保護を図りつつ、、ノーマライゼーション(社会の中で他の人々と同じように生活し活動することが、本来あるべき姿であるという考え方)の理念をその趣旨としますので、被成年後見人は日常生活に必要な範囲の行為を自由に行うことができます。