Case 035 不貞相手より、交渉で早期（請求書を送付してから２週間）に不貞慰謝料として約３６０万円を回収した事例
- 不倫・浮気
担当弁護士福本 結
事務所久留米事務所
ご相談内容
依頼主
Jさん（40代・女性）
福岡県在住のＪさんは、夫が不倫をしているので、不倫相手（Ａさん）に対して慰謝料を請求したいとして当事務所に相談に来られました。
なお、Jさんは、夫と離婚するのかについてはまだ考えがまとまっていないとのことでした。
弁護士の活動
Ｊさんは、当事務所に相談に来られる前に調査会社に夫の不貞調査を依頼されており、既に不貞の調査報告書が作成されている状況でした。また、Ｊさんは、上記調査費用として調査会社に約６０万円を支払っているので、これも併せて請求したいとのことでした。
そのため、当事務所は、Aさんに対し、不貞行為に基づく慰謝料及び調査費用として総額約３６０万円を請求する内容証明郵便を送付しました。
解決結果
上記請求に対し、Ａさんは、当方の請求金額満額を支払う意向はあるが、分割払いを希望するとのことでした。
その後、当事務所は、Ａさんに対し、Ｊさんの思いを伝えた上で一括で支払ってほしい旨交渉したところ、結果的に、約３６０万円を一括で支払ってもらうことができました。
裁判にならなかったことから、当事務所から請求書を送付してわずか２週間でスピーディーに解決することができ、また、交渉により裁判でも慰謝料額として認定されるか不明な金額の支払いを受けることができました。
弁護士のコメント
今回、Ａさんが当事務所の請求額を全額認めた背景には、おそらくＪさんの夫がＡさんに慰謝料額の一部を支援したのではないかと疑われる事情が存在しました。
Ｊさんとしては、Ａさん自身に全額支払ってもらいたいという思いもありました。当事務所は、Ｊさんに対し、不貞行為は、一方配偶者と不貞相手が共同で不法行為をしたもの、すなわち「共同不法行為」であるため、一方配偶者と不貞相手が任意に支払う場合を除き、夫から３６０万円、Ａさんから３６０万円を支払ってもらえるものではないこと、Ａさんに自分自身で慰謝料全額を支払うように指摘した場合、Ａさんの経済状況に鑑みると３６０万円を下回る金額しか回収できない可能性が高く、その後、夫から残額を全額回収できるかも分からないことを説明したうえで、支払ってもらえるうちに全額を回収した方が良いのではないかとアドバイスをしました。
不貞による精神的苦痛は計り知れず、ご自身のみで判断するのは難しいでしょうし、このような場合には専門的な知識が必要となることがありますので、弁護士にご相談されることをお勧めします。
松本・永野法律事務所では、離婚・男女問題に関するご相談を初回無料で行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。