Traffic Accident Case

事例37 死亡した被害者につき、粘り強い交渉により、死亡慰謝料の増額に成功し、被害者側の過失を0%にした事例

  1. 慰謝料・損害賠償

依頼主<70代・男性>

事件の概要

福岡県在住の70代の男性(Kさん)は、足踏式自転車を運転して道路を横断していたところ、進行してきた普通乗用自動車に衝突されました。これにより、Kさんは負傷し、救急搬送されましたが、亡くなられました。

当事務所の活動

ご遺族は、今後どのように手続きを進めればよいのか分からず、当事務所に相談に来られました。
当事務所は、裁判所の損害賠償額算定基準に照らし損害額を算定し、示談交渉を開始しました。

解決と成果

本件事案における主な争点は、①死亡慰謝料、②過失割合でした。
死亡慰謝料について、当事務所の請求に対し、加害者側は、死亡慰謝料2200万円の回答を行いましたが、当事務所は、加害者側と粘り強く交渉を継続し、2450万円に増額することができました。また、被害者側の過失を0%にすることに成功しました。

以上より、加害者側が、ご遺族に対し、既払金のほか3525万円を支払うとの内容で示談が成立し、ご遺族に満足いただける結果となりました。

弁護士の所感

死亡慰謝料について、高齢者の場合、人生を享受している度合いを考慮し、やや低めの認定となることが多いなどといわれることがあり、実際、過去には2000万円を下回るような裁判例も存在します。しかし、赤い本2014年講演録において、「近時、東京地裁民事27部(民事交通部)で、高齢者であるという理由だけで、2000万円を下回る慰謝料額を認定した判決例は見受けられない」とまとめられています。

そのため、本件事案のように、具体的に主張立証することにより適正な認定を受けることは可能ですので、安易に示談をすることなく、弁護士に相談して頂きたいと思います。

文責

弁護士 永野 賢二