Criminal Case

事例2(面識のない女性に対する暴行事件につき被害者と示談を行い不起訴処分となった事例)

  1. 刑事・少年事件

依頼主Bさん(40代男性)

1.ご相談に至る経緯

福岡市在住のBさんは県外出張して取引先として商談後、懇親会で訪れた歓楽街でたまたますれ違った面識のない女性にキスをするふりをしてしまいました。
Bさんはしばらくして追いかけてきた警察から事情聴取を受けました。
事情聴取の後、Bさんは福岡に帰ってきましたが、被害者がどこの誰かも分からず謝罪のしようもなく、自分の処分がどうなるのか不安に感じ、当事務所にご相談に来られました。

2.当事務所の活動

Bさんは、事件当時、お酒を飲んでいて上機嫌だったため、女性にキスをするふりをしてしまい、その際に肩に手を触れたかもしれない、ということでしたので、暴行罪に該当する可能性がありました。
そこで、Bさんの弁護人として警察署に連絡をとり、被害者との示談交渉を行うことにしました。
警察署に被害者との示談を希望している旨伝えたところ、在宅事件ということもあり、回答まで多少時間を要しましたが、被害者の方が県外にお住まいであること、示談について話を聞く意向があることが確認できました。
当職が被害者の方に何度も電話で連絡を取り、事案に照らして相当額の示談金の提案を行いましたが、被害者の方は事件によって怖い思いをしたと訴え、なかなか示談には応じていただけませんでした。そこで、Bさんと打合せを行ったうえで、示談金の増額は行わないことにし、担当検事に示談経過報告書を提出したうえで、相応の示談の提案を行っているが被害者に受け入れられていない旨を伝えました。

3.解決と成果

担当検事が被害者と示談について話をしてくれたようで、被害者から連絡があり、当方が提案していた内容で示談が成立しました。
示談書を担当検事に提出し、Bさんは不起訴処分となりました。

4.弁護士の所感

Bさんの事件は、被害者の女性に不快な思いをさせたことは間違いありませんが、重大な結果が発生しているとまでは言えず、どこまで示談の成立にこだわるべきか難しい事案でした。
Bさんも被害者も、示談するべきなのかどうか、示談するとしてどれくらいの示談金が適正なのか判断基準がはっきりしないため、粘り強く交渉を行う必要がありました。
一時的に被害者とも連絡がとれないことがありましたが、検事とも電話で連絡を取り合い、最終的に示談を成立させることができました。
全ての刑事事件が示談で解決できるわけではありませんが、示談で解決できるような軽微な事案であれば示談で解決することが被疑者、被害者の双方にとって有益だと考えられます。
在宅事件で弁護士に弁護を依頼する必要があるのかどうか迷うこともあるかもしれませんが、是非お気軽にご相談にきていただきたいと思います。

文責:弁護士 埋田 昇平